防災教室が行われました
11月9日(木)本校で防災教室が行われました。
盛岡地方気象台から4名の方を講師にお迎えし、大雨災害を想定したワークショップを実施しました。
まずはレクチャーということで、実際に起こった大雨による災害の様子をもとに、その危険性について講義がありました。
そして各学年4~5名のグループをつくり、この花泉地域をモデルに避難想定を話し合うワークショップに移りました。
それぞれのグループごとに与えられた設定が異なっており、家族構成や住宅場所、所有している車の有無など、それぞれの条件の中でどんな備えができるのか検討します。
ワークショップの最後には、いくつかのグループから発表してもらいました。それぞれのグループが考えた災害への備えや避難計画に対して、講師の方からアドバイスをいただきました。
岩手県では東日本大震災を契機に「いわての復興教育」に取り組んでおり、3つの教育的価値「いきる・かかわる・そなえる」と具体の21項目をもとに、沿岸部の高校だけでなくすべての高校で復興教育を実践しています。
この防災教室も、学校の教育活動を通してこの3つの教育価値を育てることを目的にしています。
特に今回は自分たちが暮らす花泉地域をモデルケースとして行った実践で、「いわての復興教育」がめざす、「郷土を愛し、その復興・発展を支える人材の育成」に合致した取り組みだと思います。
「現在の自分の家族」がどう避難するかだけでなく、「架空の家族」を想定して行ったワークショップを通じて、未来の自分が築く「家族」がこの地域でどのように「そなえる」のかを考えるきっかけになったのではないでしょうか。
防災意識の向上とともに、地域を理解し、地域の未来を考える日となりました。