1・3年生の協働学習
2学年が修学旅行代休のため、現在は1年生と3年生が登校しています。本校は小規模校なので、2年生がいないととても少なく感じます。
その小規模校の人数の少なさを生かして、1・3年生合同での新聞を用いた協働学習が行われました。今回はその様子を紹介します。
まず1年生と3年生が混在したグループを作ります。
自己紹介…といっても本校は全校で100名足らずの学校です。ほぼ顔見知りです。
次に各自で気になる新聞記事をピックアップする時間。このあとグループ内に紹介しなければいけませんので、自分が気になった記事でかつ説明できそうな記事を探しています。
記事選びが終わると、選んだ記事をグループ内で発表します。ここでも3年生と1年生で微妙な違いが出ていたようでした。
最後はそれぞれ切り取った記事を模造紙に貼り、コメントを書き込んで完成です。このくらいになるともう3年生も1年生もなく、和やかなムードで授業は終了となりました。
ふと壁に目をやると、そこには立派な額が飾られています。
「知行合一」とは、昭和62年に制定された本校の校訓です。中国明代の王陽明が主張した説で、「知っているということは、必ず行いにあらわれるもの」「知と行は本来一つのものであり、二つに分けるものではない。知識と実践は合致しなくてはならない」という意味です。この写真はこの日作業した多目的スペースに掲げられているものですが、常に生徒の目に触れるように飾られています。
学年の枠を飛び越えた協働学習は、知識の幅を大きく広げてくれるものと考えます。自分一人では気づけない視点を他の生徒の発言から感じ取ったり、上級生ならではの物事のとらえ方を下級生が直接聞くことができたりと、教育的な価値はとても高いと思われます。ただ、規模の大きな学校では異学年交流はそう簡単にできない(時間割や作業スペースなど)問題がある中で、本校は「小規模校」ですので、ぱっと実践できるのが強みです。
こうして広く深い知識を得た生徒たちは、それを礎に日々の行動につなげていく「知行合一」を体現しています。こんな素敵な学びができるのも花泉高校の魅力だなと実感した日でした。