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金メダリストがやってきた!

11月20日(月)本校で「アスリートの派遣等による体育授業等の充実事業」が実施されました。
これはスポーツ庁委託事業で、トップアスリートによる実技指導と講義で運動の楽しさや喜びを味わい、生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育成するという目的で実施されるものです。

来校していただいたのは、ソフトボール元日本代表で活躍、アテネオリンピック銅メダル、北京オリンピック金メダルを獲得した三科真澄(みしなますみ)さんです。群馬県太田市からお越しいただきました。
本校の1年生を対象に、ソフトボールの実技指導のほか、競技を通じて得た様々な経験に基づいた講義を行ってもらいました。

はじめは生徒も緊張気味でしたが、三科さんが積極的に声をかけます
まずは体の動かし方の基本から
ボールを地面にたたきつける動作
生徒もだんだん楽しくなってきました
いよいよ実践的な実技指導に入ります
当たり前のことですがとても美しいフォームです!
野球部の生徒が代表で指導されています
笑顔で取り組んでいますがかなりキツそう
三科さんの指導の下、ペアでキャッチボールです
前半パートの実技指導終了
この後は講義に移ります

三科さんの指導で特に印象に残ったのは、とにかく楽しく運動できるように声かけをしていること。今回は体育の授業の一環で、全員が運動が得意というわけではありません。でもあくまで「生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の育成」が目的ですので、ソフトボールという競技に触れながら「運動って楽しい!」と思ってくれることが大切だという気持ちで指導していただいていることがよくわかります。
キャッチボールでは「ニヤニヤ大作戦」を実施。これは常に相手に笑顔を見せながらキャッチボールする指導です。生徒は意識的に笑顔で取り組んでいて、あっという間の50分でした。

後半のパートは三科さんによる講義です。

これまでの競技経験でつらかったことや苦しかったことも伝えます
競技をやめようと思ったこともあったそうです
常にポジティブな思考で取り組む大切さについて語っています
「逆境サンキュー!」日本代表時の合言葉だったそうです

講義の中では、アテネで思うような結果を出せず、その後心ない観客からの中傷などに苦しみ一度はソフトボールをやめようと思ったエピソードなどを伝えていました。しかしたくさんの人の支えや協力によって続けることができ、感謝していることに加え、マイナスの状況でも常にポジティブにとらえてのぞむことの大切さについて熱く語ってもらいました。

最後はみんなで記念撮影
ここでも笑顔があふれています

生徒にとってはとても貴重な経験になったと思います。
生徒からの感想をいくつか紹介します。
笑顔でやることがすごく大事なことだと思ったことがなかったので、聞いたときはびっくりした。最初はあまり笑顔がなかったけど、やっていくうちに楽しくなり、すごく雰囲気が明るく自然に笑顔になってやることができた
「今回感じたことは相手をしっかり気遣うことの大切さです。自分のことだけでなく相手のことを考えて行動し、仲間と支えあっていくことが大事だと気付くことができました」
ニヤニヤとプレーすることで股関節の動きがよくなることに驚きました。筋トレをするときはきつくても前向きな言葉を言うといいということを知り、昔の自分に教えたかったと思いました」
『自分にはだれか必ず味方がいる』という言葉が印象に残りました。自分がひたむきに頑張ればその姿を見てくれている人が必ずいて、サポートしてくれる人もいると教わり、自分も何か一つでもひたむきに頑張れるものを見つけたいと思いました」

何かを貫いて達成した人の「ことば」には、やはり相応の「力」があることを感じます。わずかな時間でしたが生徒たちの心にも強く印象付けられた授業となりました。

三科さんには獲得したオリンピックのメダルを持参してもらいました
校長先生とのツーショットです(もちろん生徒にも見せてもらいました)
駅でお見送り 最後まで笑顔でしたね
ありがとうございました

遠方にもかかわらずお越しいただき、熱心にご指導していただいた三科さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。