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筋トレとタイピング

今回も校内施設を回りながら、伝統を感じさせる場所をご紹介します。

第2校舎の1階奥にこんな標示が残っていました。

タイプライティング実習室?どんな部屋なのでしょう

本校の歴史を遡ると、普通科の他に商業科があったことは以前ご紹介しましたが(記事「伝統の足跡」をご覧ください)、実は平成元年(1989年)4月から平成9年(1997年)に募集停止になるまでの間、「情報処理科」が設置されていました。学校創立以来七十数年の歴史と考えると、ほんのひととき存在した科だけに、どんな学びがあったのか気になります。

中に入ってみると、

「タイプライティング」とはある意味真逆?な機器が……

現在はトレーニング室として使用されています。「タイプライティング」と「ウエイトトレーニング」、あまりに対照的な変遷になんだか笑ってしまいました。

今は運動部員たちの筋力アップを図る部屋ですが、当時は情報処理科生徒のタイピングスキルを向上させる教室、そう考えるとあながち全くかけ離れているわけでもないように思えてきました。高校生が必死になって自分自身を成長させる場所と捉えるならば、本質的なところでは共通しているともいえるかもしれません。

すっかり変貌を遂げたこの部屋に、何か当時の面影がないか探ってみると、


ありました!

カーボン紙発見!「和文タイプ用」というのが時代を感じます。
しかも未使用部分がきれいな状態で残っていました

今でこそ「ICT活用」が当たり前になってきた学校現場で、当時としては時代の先を行く学びだったのかもしれないと考えると、情報処理科の学習は、きっと本校における

ICT活用の礎(いしずえ)

といっていいのではないか、と実感しました。



まだまだ未知なる発見にあふれる花高の魅力を、これからもお届けします。